「中高年の転職」のための個人指導のキャリアカウンセラである佐々木一美さんが2014年10月の週刊誌「SPA」に、35歳以上で異業種転職したい場合、どうしたら成功出来るかについて書かれています。
佐々木さんとは私も親しい仲になります。
アベノミクスで景気が良くなりましたが、それでも、全国的にみて35歳以上での異業種転職はやはり難しいのは変わらないとも言われます。
これはなぜか?というと実は35歳を過ぎると転職しての離職率が高いという統計があるんですね。
同様に離職率が高いのが新卒です。
なぜ35歳なのか?というと、35歳ぐらいを越えるとどうしても自分のそれまでの生き方にプライドを持っているため異業種に転職しても1平社員としてスタートして素直に仕事を覚えていけない人が多いから、と言われています。
多いからと言う事は成功する人も少なくはないと言う事です。
さて、佐々木さんはSPAの記事で次のように言っています。
「新天地で活躍する明確なイメージを持つこと!」と一喝。意外にも経験豊富な40代ですら、「明確な転職先をイメージせずに、雇ってくれるならどこでも」という人生の迷子が多く、転職に失敗してしまう。
「異業種で未経験となれば、基準は自ずと意欲や熱意になる。履歴書や面接で、いかにモチベーションや転職先で活躍するイメージを語れるか。そのためには、新卒以上に業界研究し、綿密な情報収集が不可欠です」
と言っています。
さらに、SPAの記事から引用すると
ジャーナリストの佐藤留美氏も「成功する人は、前任者に会いに行くくらいぬかりない」と、情報収集の重要性を強調する。そこまで徹底しなくとも、同窓会や父兄会など30代40代ならではの情報網は、最低限押さえたい。さらに、集めた情報をもとに使える裏ワザが、佐々木氏が提唱する「条件破壊」だ。
「企業が多角化していく過程で、求人情報には表れない、潜在的なニーズがあります。例えば、病院が在宅診療を展開するとき、将来的に営業担当が絶対必要になる。そのニーズを先取りし、求人条件に営業職がなくても売り込んでいくのが『条件破壊』です」
社会人経験を生かし、転職先が何を求めているのかを察知する“大人力”を発揮することが、最終面接突破の秘訣と言えそうだ。
<異業種転職に成功する5つのステップ!>
- 徹底した情報収集とイメージの設定
- 同窓会や父兄会で人脈づくりに奔走
- 求人情報には出てこない「条件破壊」
- 仕事への価値観が合う企業選び
- 企業のニーズを察知する大人力
とあります。
- つまり、異業種転職をするなら、どうしてもその職業に付きたいとう意欲があるか?
- さらに、その業種への「徹底した情報収集があるか?」
- そして、それを明確にイメージング出来るまでにせよ。
という事ですね。
35歳以上で自分のそれまでのキャリアを活かせる職業に絞っての就職活動が出来るのはやはり首都圏のみで、地方に行くほどそれが難しくなります。
これは不景気になればなるほどそうなわけで、不景気では35歳以上では職種を選べないのが札幌・帯広などの地方の状況なのです。
そんな時に参考になるのがこの「情報収集」かもしれません。