WEBデザイナー・ディレクターが転職しようと思う理由は
現役のWEBディレクター・WEBデザイナーの札幌WEBプログラミングスクールの横田がWEBデザイナー・ディレクターが転職・転社したくなる理由をご説明いたします。
プログラマやSEに比べ年収が著しく低い
元WEBデザイナーで独立起業され成功している「ここまっちー」の川島康平さんがWEBデザイナーはIT土方を地で行く博給であると著書の「ウエブデザイナーが独立して 年収1,000万円を稼ぐ方法」(同文館出版)で書かれています。
平均給与は300万円前後とおっしゃっています。
WEBデザイナーで年収1,000万円など見た事が無いと。
辛いのは日々日進月歩する技術やテクニックの吸収のための書籍代も自腹で負担しなくてはいけない事です。
札プロは元々プログラマ・システムエンジニア養成スクールですがプログラマは年収が1ランクも2ランクも上です。
プログラマは未経験でも23万ぐらいからスタートで、経験5年のJavaやPHPプログラマなら首都圏では1,000万以上が相場です。
札幌でも腕が良ければ800万円が相場です。
札幌で以前、基金訓練の講師派遣を派遣会社に依頼しましたが、基本情報技術者試験を持ってるプログラマは1,850円以上出さないと絶対に来てくれません。
ところがWEBデザイナーやDTPオペレーターは時給800円スタートも当たり前にあります。
長年プログラミング指導をしていますが、生徒さんと給料の話をした事が一度もありません。
高くて安定しているのが当たり前だからです。
高い給料が欲しいからプログラマになると言って良いと思います。
残業が多く時間的な余裕が無い
プログラマ・システムエンジニアも残業の多い仕事として広く認知されていますが、3,4年前と比べて良くなったとはいえWEBデザイナーも毎日11時、12時帰宅という会社も珍しくありません。
以前、独立してホームページ作成とアフィリエイトで生活している方がPHP言語でのプログラミングを習いに来られました。
主にアフィリエイトで収入を得ていて毎月60万円から100万円の収入を得ており、元々会社組織にしており今は社員も増えています。
それで昼間は暇だとい事で札プロに毎日通って来ました。
ご本人は「安定性を考えればサラリーマンに戻りたいけどどこも11時、12時帰宅で副業禁止なので結局就職したくない。」とおっしゃっていました。
今の会社では新しい技術・スキルが身に付かない
日進月歩の技術やデザインを身に付けるにはその技術を持って制作している人を身近に見て接したいですよね。
社内WEBディレクター、デザイナーではどうしても制約が出てきます。
そこでスタッフの数の多い会社に転職したいと思う訳です。
人間関係に悩みがある
このお話も、WEBデザイナー、ディレクターなら何を指して話しているのかお分かりだと思います。
ネットで「WEBデザイナー 転職理由」で検索すると分かりますが、プログラマ・システムエンジニアの転職理由に「人間関係の悩み」はほとんど出て来ません。
それだけデザイナーの世界は人間関係が難しい傾向があると言えるでしょう。
私は一流画商とも付き合いのあるアーティストですが。美術家とデザイナーではこんなにも性格が違うのかとホームページ作成の現場で働いてみてビックリしました。
端的に言うと、美術家で元不良とか、気が荒い人間は一人も知りません。
不良が美大・芸大の油画科、日本画科に進学するなどとうてい考えられません。
ところがデザイナーの世界はそうではないようです。
今AUのコマーシャルに出ている桃太郎役の松田翔太さんは以前は札付きの超悪だったとネットに載っています。
少し前までは映画制作のスタッフと気難しさのためにずいぶん揉めたという話も聞いています。
彼もイギリス、ロンドンのデザイン学校に留学していますよね。
デザイナーにはどうもこの手の気難しい人が少なからずいるのではと思います。
特にWEB系よりもグラフィックデザイン・DTPデザイナーに多いと思います。
所謂プログラミングなど数理系に弱い人がこの傾向が強いと思います。
佐野研二郎氏のエンブレム事件を見てもあれだけ多摩美大卒のデザイナーで利権を独占してしまうという江戸時代の座のような組織があるのも信じがたいです。
美術の世界にもありますが、日本画の公募団体なども排他的ですがあそこまでひどくはないと思います。
さらに有名デザイン事務所の勤務も精神的・肉体的に大変なストレスが掛かると聞いています。
アーティストは逆ですね。基本的に自由人ですから。
また、アート作品とデザインの作品では評価基準も求められるものも真逆だと思います。。
アートは独創性・個性を求められるのに対し、デザインは空気のように街に設置され取り立てて人の目を引かない事が求められているように思います。
万人向けの無難さが求められると言って良いでしょう。
また、評価もアート作品は画商などの専門家が評価しますが、デザイン作品は素人のクライアントが評価します。
ここにデザインを仕事にする上での重要な問題点があると思います。
アート作品として優れているかどうかではなく、『稼げるホームページかどうか』でもなく クラインが良いと思うデザインが求められます。
ここに佐野氏のデザインがパクリであるにもかかわらず、サントリーはじめいくつもの大企業がそれを優れた制作物として満足していた一つの要因があると思います。
佐野氏のエンブレムが発表されたと同時に一堂にその出来栄えが不評だったのもこれが一因ではと思います。
ではどうしたら良い解決策・進路が取れるかをお話したいと思います。